獣医師 長櫓先生のどうぶつふれあいコラム

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更新:2020.7.23

獣医師 長櫓先生のどうぶつふれあいコラム【新しい家族の迎え方】

新型コロナウイルスの影響で、新しい生活スタイルへの対応を余儀なくされ、大変な思いをされている方々もいらっしゃるのではないでしょうか。そんな中、家で過ごす時間が増えたために、新しい家族としてペットを迎えたいという方が増えている、という内容がニュースになっていました。

実際、当院にもここ1、2ヶ月で新しく飼い始めた動物を連れて来られる方が増えたように感じます。ペットのおかげでステイホーム中も明るく過ごせるようで、皆さん楽しそうにお話ししてくださいます。

さて、ペットをお家に迎える時に、ペットショップで購入されるのももちろんいいのですが、是非、里親を募集している子達を迎え入れる、というのも選択肢に入れてみてください。特にこの時期は、春に繁殖期を迎えた多くの猫ちゃんが子供を産み育てる時期で、新しい家族を待ちわびる仔猫が増える時期でもあります。

神戸市では、保護された犬や猫の殺処分を減らすために、様々な取り組みをしています。地域猫の不妊手術を積極的に行ったり、譲渡活動などの推進などで、殺処分数はここ数年で大きく減少しています。是非、『猫飼おうかな』と思ったら、動物管理センターや保護団体さんに問い合わせしてみてください。

ちょうど今、当院でも院内で地域猫から生まれた仔猫を育てています。かなり未熟な状態で生まれて無事に育つか心配でしたが、生まれたときは68gだった体重が今は450gまで成長し、新しい飼い主さんの元に行く準備をしています。

生まれたての仔猫は、4時間毎にミルクをあげる必要があり、それを毎日続けるとなると、世話をする側はまとまった睡眠が取れず、体力勝負になります。離乳食を食べるくらい大きくなると、自分のペースでご飯を食べるようになり、お世話もだいぶ楽になりますし、動きも活発で猫らしい遊びや可愛い仕草を始めます。離乳期の子猫のお世話はとても大変ですが、手に乗るくらい小さかった子が、日に日に成長する姿を見るのはとても癒されます。生き物には不思議な力がありますね。

きたの森動物病院

078-593-5757(予約優先制)
〒651-1143神戸市北区若葉台4-1-14
神戸電鉄「北鈴蘭台駅」徒歩1分
阪急バス「北鈴蘭台駅前」徒歩1分

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有事の際の対策を

更新:2020.5.23

第3回

新しい家族の迎え方

更新:2020.7.23